「シンクロユベル」



『集いし願いが新たに輝く星となる!! 光差す道となれ!!
シンクロ召喚!! 飛翔せよ!! スターダストドラゴン!! 』
テレビ画面の向こうで光り輝くドラゴンが召喚される。
『十代!! 十代―――!!あれやって!! あれやってー!! 』
珍しくデュエル番組を一緒に見ていたユベルが興奮しながら画面を指差す。
「あー…シンクロ召喚かあー…」
『かっこいいよね!! 僕と一緒にアレやろうよ!!』
集いし愛が新たに輝く星となる〜とか素敵!! とか、
ああそんな十代駄目だよ他の人が見てる…とか、顔を赤らめて妄想している。
「…ムリだろ、アレ…」
『なんで!! だって前にアレと僕の相性いいって言ってたじゃない!!』
「…言ったけどさ」
『ならデッキをシンクロ融合と僕をメインに変えちゃおうよ!! 愛のために!!』
物凄く期待しているところ本当に申し訳ない気分になるが、仕方ないのだ。

「…だって、お前シンクロ召喚できないじゃん」
びきりとユベルが固まる。
…あ、砕けちった。

『…しくしく…十代酷いようぅ…ああでも、この仕打ちも愛なんだよね…しくしくしく…
どうせ僕は召喚してもらえないんだ、苦しむ僕を見て楽しむなんてさすが覇王だよ…』
「…いや、デッキにお前入れてるけど出てこないから」
『…ほっといてよ…どうせ僕の事なんか…き、き、きら…ひっううっえぐっ』
やばい、なんかマズイスイッチ入れちまった。
きらわないでええええ十代ぃぃ〜それでも僕は十代が好きだからあぁぁぁあああ
とか泣き喚く上に究極完全体なドラッヘになってしまって大暴れするユベルをみてため息をつく。
実体化してないとは言えドラッヘで暴れるのはやめて欲しい。もさもさしてる。

ああもう、仕方ないなあ。
…次にデュエルするときまでにシンクロ召喚みたいにカッコイイ召喚用のセリフでも考えてやるか。




09/05/07up

徹夜でチャット中のユベルデッキを作るんだったらどういうのがいいのか談義から
ぽろんと出てきたシンクロなユベル。
シンクロ召還されるユベル萌えとか思ったけど、シンクロされるのユベルちゃう!!
とか即効つっこまれました。
…という話をそのままSSにしただけという!!小ネタでした。

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